商品について
だしについて
取っただしは保存できないのでしょうか?
基本的にはできます。
密閉した容器に入れて冷蔵庫で保存してください。夏場なら2日程度、冬場なら5日程度もちます。夏は冷凍するのもおすすめ。冷凍なら1週間ほどもちます。あと冷凍に製氷皿を使うと小分けにできるし、使うときに解凍も早くて便利です。
ただ、だしを保存するとどんどん香りが落ちてしまいます。そやからやっぱり一度で使いきってしまうのを一番おすすめしますわ。うちの家ではごま油を足して 中華風のスープにしたり、シチューの隠し味にしたりと、だしをいろんな料理に使ってます。あまったらそういう使い方もどうですか?
昆布、かつお、煮干し…いろんなだしがありますが、どのダシをどんな料理に使ったらいいのかわかりません
正直このダシはこの料理に…と言い出すとキリがありません。
ポイントは「基本は動物性と植物性の合わせダシ」と「適材適所」ということです。
ダシはかつおだけとか、昆布だけとかで、使うとえらい量がいります。なんでえらい量がいるかというと、そんだけうまみを出すためなんです。
ところが、かつおと昆布の合わせダシやとどうなるか?
単品で使うのに比べてうまみが8倍になります。要するに普通にお家で使ってもらう分には、合わせたダシのほうがうまみを出しやすいってことなんですわ。
それと、合わせダシの基本は動物性と植物性のものを合わせること。さっきの場合やとかつお(動物性)と昆布(植物性)という組み合わせですわ。これはなべ料理を想像してもらうと分かりやすいかと思います。お湯に野菜やら肉やらを入れただけでは味が薄い。ところがそこに昆布一枚いれるだけでぐっとコクが出るんですわ。
つぎに「適材適所」のおはなしです。確かに、料理とだしの組み合わせには基本があります。
例えば、あっさりしたお吸い物には昆布と本鰹。みそ汁や煮物には昆布とサバの合わせダシ。おでんや粕汁には昆布とイワシの合わせダシ。お吸い物でつかった 本鰹のダシがおいしかったから、みそ汁にも使えるかといえばそうじゃない。水っぽいみそ汁になってまう。昆布とサバの合わせだしを使ったほうがおいしい。
そういう「適材適所」の結果がこういう組み合わせになるんです。そやからこのダシはこの料理にっていう絶対的な「ルール」やないんです。「合わせダシの基本」を使っていろんなダシを作って料理に使ってみてください。
自分の好みでいいんです。
そうやって「適材適所」を探していくと、それが地域の味やったり、家庭の味になるんとちゃうんでしょうか。